2024年6月5日（水）にダイバーシティ推進局の勉強会を開催いたしました。
「孤独死と身寄りのない高齢者の現場」と題しての講演です。
司法書士の太田垣章子様をお招きし、お話をしていただきました。
司法書士として家賃を払わない賃借人の明渡し訴訟を受任する業務を主に行われ、結果として『孤独死』の現場に数多く関わるようになり、社会制度の在り方についてのご自身のお考えを、実例を交えながらお話しいただきました。
『孤独死』が増加し続けている社会的背景として、社会全体の高齢化による一人暮らしの増加、家族親族関係の希薄化、個人の価値観の変化、個人情報保護という観点からの情報入手の困難さが挙げられます。
結論として、これまでは『孤独死』が社会的例外であったが、急速に一般化しつつあり、社会問題として取扱う必要があると訴えられ、社会的負担の在り方を含めたルール作りが政治の急務となっているとの話でした。
後半の質疑応答でも、多くの質問があり、考えさせられる回答が続きました。

だれもが迎える「死」に対して、新たな社会ルールの確立が政治に求められていると実感できる勉強会となりました。