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私が政治家を志した理由

2021/10/13

私の人生のテーマは、自分らしく生きることです。それは思いと行いが一致した状態のことです。しかし、数年前にようやく、私は「自分らしく生きる」ためには、「周囲の助け」が必要になるという、この言葉の本当の意味がわかるようになりました。
私は小学生の頃、両親の離婚、母の再婚をきっかけに周囲に本音を話せなくなりました。その後、身の回りのことを一人で抱え込むようになり、その結果、10 年以上、摂食障害に苦しむ経験をしました。自分が摂食障害であることは誰にも話せず、病院にも行けませんでした。「助けてほしい、でも誰に助けを求めればよいのかわからない」そんな生きづらさを抱えていたのです。
その後、成長と共に摂食障害は完治。28 歳で結婚し出産もしました。しかし、周囲に助けを求められず、仕事と育児の両立はいつしか過重な負担になっており、思い通り生きられなくなりました。そんな私を救ってくださったのが、ファミリーサポートで知り合った、近所の 70 歳のご夫婦でした。
そのご夫婦は、「辛いことがあろうとなかろうと、いつでも話に来てね」と、いつも優しい言葉をかけてくださいました。母親としての自信をなくしかけていた私でしたが、初めて本音で話せる人ができ、救われたと感じました。この経験から、誰であろうと、小さな悩みが大きな苦しみに変わる前に相談できる人と場所が必要だと気付いたのです。手を差し伸べてくれた人によって回復できた私は、次は人を支える側になりたいと、心から思うようになりました。
その後、シングルマザーのお子さんを預かったり、高齢の一人暮らしの方のお話の相手になった りするボランティアを始めました。そこには、以前の私のように、生きづらさを抱えた方々との出会いが沢山ありました。そのなかに簡単には「助けて」とは言えない方の存在を知り、もっと寄り添いたいと思うようになりました。しかし、仕事とボランティアを両立する時間は十分にとれず、限界も感じておりました。
そんなとき、先輩議員の方々から「議員になると、潜在的に助けを必要としている人にも寄り添うことができる。議員の道も考えてみるように」とお声がけを頂きました。諸先輩に背中を押され、今まで以上に問題の解決に取り組むために、私は政治の世界に進むことを決意しました。議員を志した初心を忘れず、「自分らしく生きられるまちづくり」を目指し、精進して参ります。

作成者:尼崎市議会議員
池田 りな 議員

池田 りな 議員